まじかよ・・・・。モテキか?????ー第3話ー

   

前回の話はこちらから。

女子からLINEが来ると不安になるのは俺だけだろうか。

そもそも女の子とのLINEに良い思い出もないのだが。

 

食堂で軽くあいさつを交わした女友達から来たLINEを開く。

「今日の昼食堂で話した子覚えてる?」

あぁ、あの子か。いったいなんだというんだ。

俺は少し会話を交わしただけじゃないか。たったそれだけで嫌われるのか?

 

不安しかなかった。

 

そっけなくLINEを返す。

 

「覚えてるよ。なんかあった?」

 

既読はすぐについた。

なんか言われるんかね。マジ嫌だわ。

俺は心の中でそう思っていた。

 

が。

 

女の子からメッセージは俺の不安を軽くふき飛ばしてくれた。

 

「なんかLINE教えてほしいらしいから、LINE教えてもいい?」

 

3回くらい、メッセージが間違いじゃないか確かめたと思う。

 

「別にいいよ。」

 

そっけなくこう返したが、内心めちゃめちゃテンションが上がっていた。

 

「え?なに?何が起きたんだ?モテキなのか?モテキなのか???????」

 

テンションが上がりすぎておかしくなりそうだった。

つい先日まで童貞で、やっと童貞を卒業したようなヘボの男が、女の子の方からLINEを聞かれたのである。テンションが上がらないわけがない。

 

俺が意識したのは、「共感すること」と、「相手の話に興味を持って、話を掘り下げること」だけだったというのに、まさかこんなことが起きるのか・・・。

 

正直、驚いた。

 

この時ほど、「恋愛商材買ってよかった・・・」と思った時はない。

 

女の子から連絡先を聞かれるなんてよっぽどだ。よっぽどかっこいいとか、よっぽど話が面白かったとか、そういう絶対的な要素がなければ女の子から連絡先を聞こうなんて思わないだろう。

 

正直、舞い上がった。

 

「じゃあ、教えとくね~!」

 

女友達からLINEに、「おっけー!」とだけ返して、LINEを閉じた。

 

初めての出来事に動揺がなかったと言ったらウソである。この時点で嬉しい気持ちと同時に、「何か俺はハメられているんじゃないか」とも考えていた。

 

「こんな自分が・・・」という、自信のなさからだ。

 

自分に自信がないと、このような思考に陥りやすい。「どうせ俺なんて・・・」となるから、相手の好意を素直に受け取れなくなる。相手を探る。怪しむ。コミュニケーションがまともにとれなくなってくる・・・。

 

こうなると男として完全にダメになる。

 

そうならないように、自分と対話する。

 

「なんで俺のLINEを聞いてきたんだろう?」

 

「そりゃ、お前に好意があるからじゃねーの?」

 

もう一人の心の中の俺が答える。

 

「でも、そんなにうまい話があるか?」

 

と僕は思う。

 

このやりとりを5分くらい続けただろうか。突然、携帯の画面にLINEの通知がうつった。知らない名前だ。

 

「こんばんは!○○からLINE教えてもらいました!」

 

通知画面にはそのように表示されていた。

 

「本当に来たよ・・・」

 

そう思いながら、おもむろに携帯を手に取り、返信を返す。

 

「あ!○○から聞いたよ!よろしくね!」

 

ここで、俺は単刀直入に疑問をぶつけてみた。

 

「なんで俺のLINEもらおうと思ったん?w」

 

思いっきりストレートだ。

 

すぐにLINEが返ってきた。

 

「話してて、何かほかの人より話しやすくて面白かったので、もう少し話してみたいなって思ったからです。」

 

ストレートな回答が返ってきた。

 

「話しやすい」

 

僕はこのワードにくぎ付けになった。

 

なぜなら、今までの人生で「話しやすい」と言われたことはなかったからだ。

・聞き上手はモテる!

と書いてあったのを見て女の子の話を聞きまくったときも、

・話し上手はモテる!

と書いてあったのを見て、何とか面白い話をしようと頑張っていた時も、

 

「話しやすい」

 

と言われたことはなかった。

 

ましてやそれに加えて「面白い」とまで書かれている。

 

なんということだろう。アンビリーバボー。

 

最高の誉め言葉が2つ並んでいる。人生で初めてのことだった。

 

これに調子づいた俺は、LINEの返信を返す。

 

「え、ありがとう(笑)素直に嬉しいわw」

「出身ここら辺って言ったっけ?」

 

たわいもない会話を返す。

 

「いえいえw出身はここらへんですよ!」

 

LINEの返信が返ってくる。出身はここら辺らしい。

女性をデートに誘うときは、上手に理由を作ってあげるのが良いと書かれていたのを思い出した。

それも、自分の理由だけでなく、「女性の理由」で誘ってあげるのが良いと。

 

「あ、俺さ、まだこっち来たばっかりであんまりここら辺のことわかんないんだよね(笑)」

「明日とか暇だったらここらへん紹介してくれない?」

 

正直、ダメでも仕方ないなと思っていた。最初だし、失敗しても仕方ないかなぁと思っていた。

既読はすぐにはつかなかった。

 

「急な誘い出し、こりゃダメかな?」

 

と思い寝る準備をしていたその時、LINEの通知音が鳴った。

 

「明日ですか?いいですよ!ちょうど私空いてます!」

 

まさかだった。誘っていながら失礼だが、OKがでるなんてちっとも思っていなかった。まさかだ。チャンスが舞い込んできたと本気で思った。

 

デートの約束が失敗しないように注意しながらLINEを返す。

 

「あ!よかった!そしたら、明日の2時に○○駅のところでどう?」

 

こう送った。

 

「いいですよ~!明日2時に待ち合わせしましょうか!」

 

彼女からはすぐにこう返ってきた。

 

こうして、人生で初めて「半分逆ナン」のような形でデートの約束を取り付けた俺。

 

この子と後に体を重ね合わせることとなるのだが、それはまだ先の先のお話。

 

まさかこの後あんな展開になろうとは、童貞を卒業したばかりの俺にはまだ予想もつかなかった・・・・。

 

 

続く。

 

 

 - 童貞卒業日記ーモテる男になろうー